【ネタバレ注意】ガンダム界の異端児!『鉄血のオルフェンズ』感想と解説!!

(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

ねぇ、オルガ、次はどうすれば良い??(ニコッ

 

ガンダムらしくはない、
けれど、『鉄血のオルフェンズ』らしい
あのOPが耳から離れない・・・。

「Raise your flag」
お前の旗を立てろっ!

周りの大人達に一切頼れず、
自分達の旗を立てるしかない、
本作の主人公率いる「鉄華団」。

一話一話状況が目まぐるしく動いていくのが気になりすぎて、結局全50話ほぼ一気見してしまったよ…。

今までの『機動戦士ガンダムシリーズ』の中でも、『鉄血のオルフェンズ』は、一味も二味も違う異才を放っているっ!

そんなオルフェンズを、
今回は詳しく解説していくよ♪

 

機動戦士ガンダムシリーズ『鉄血のオルフェンズ』とは??

あらすじ

かつて「厄祭戦」と呼ばれる大きな戦争があった。その戦争が終結してから、約300年。

地球圏はそれまでの統治機構を失い、新しい支配体系をもって新たな世界が構築されていた。

仮初めの平和が訪れる一方で、地球から離れた火星圏では、新たな戦いの火種が生まれつつあった。

主人公の少年、三日月・オーガスが所属する民間警備会社クリュセ・ガード・セキュリティ(以下:CGS)は、
地球の一勢力の統治下にある火星都市クリュセを独立させようとする少女、
クーデリア・藍那・バーンスタインの護衛任務を受ける。

しかし、反乱の芽を摘み取ろうとする武力組織ギャラルホルンの襲撃を受けたCGSは、三日月ら子供たちを囮にして撤退を始めてしまう。

少年達のリーダー、オルガ・イツカは
これを機に自分たちを虐げてきた大人たちに反旗を翻してクーデターを決意。

オルガにギャラルホルンの撃退を託された三日月は、CGSの動力源として使用されていた「厄祭戦」時代のモビルスーツ、ガンダム・バルバトスを用いて戦いに挑む。

(引用:機動戦士ガンダム「鉄血のオルフェンズ」公式HP

前半の第一期は、
「鉄華団」を組織する所から始まるね。

主人公の『三日月・オーガス』や『オルガ・イツカ』を先頭に、孤児やヒューマンデブリ(ゴミ扱いされている人間)の少年少女達が、自分達が「たどり着くべき場所」を夢見て、戦いの中に身を投じていく。

そして、戦うからには当然、
代償が発生する。

大切な家族(戦友)の死。

戦友の死を弔う時間もないほど、
「鉄華団」に押し寄せる幾つもの試練。

ただ家族と幸せに生きていきたいだけなのに、進めば進むほど家族が死んでいく葛藤。

だが、それでも諦めずに前を向き続ける。

振り返っている時間があるなら、
散っていった戦友のためにも、前に進む。

それが、彼らのために出来うる、
最大の弔い。

今日を生きられるかどうかの『どん底』から這い上がり、「鉄華団」はクーデリアを無事に地球に送り届けたことで、一時の成功を収める。

が…、

後半の第二期では、良き参謀であり、大事なストッパーとしてのビスケットを失った事から、「鉄華団」のアクセルに一層磨きがかかってしまう。

これが破滅への道とも知らずに。。。

ひたすら前だけを見続け、がむしゃらに突き進んだ「鉄華団」だったが、「巨大組織ギャラルホルン」率いるラスタル・エリオンの前に、年端もいかぬ団員達が、儚くも散っていってしまう。


(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

…ストーリーの行間には
山ほど人間ドラマがあるのだけれど、
今回は尺も限りがあるから、
的を絞って話していくよ。

他のガンダム作品との違い

「自分達の意思で、
戦いを選択している」

この部分が、アムロ・レイを始めとした、
歴代ガンダムとは圧倒的に違うところだよね。

従来の「ガンダム」シリーズでは、主人公は争いに巻き込まれる形で、戦いに身を投じていくことがほとんどだった。

けれど、本作の主人公達「鉄華団」は、
自らの意思で戦いに身を投じていく。

いや、厳密には、
「選択せざるをえなかった」
というのが正しいかな。

 

生まれが悪く、誰にも頼れず、環境にも恵まれず、信じられるのは仲間だけ。

生きるだけで精一杯の現実を、
日々必死に生き抜いている子供達。

『ただ、家族で普通に生きていきたい』

たったそれだけの想いすら、
簡単には叶わない残酷な社会。

様々な大人の思惑、世の中のしがらみや構造に翻弄されながらも、きっとオルガが「たどり着くべき場所」の景色を見せてくれると信じ、突き進む「鉄華団」。

多様な人間の想いが交差し、
複雑な運命の糸が絡まり合っていく。

そして最終的に、望む望まないに関わらず、
正義の象徴である巨大組織「ギャラルホルン」と、対立することになってしまう。

ここで注目すべきは、「鉄華団」には特に理想や大義名分がないことだ。

正義になりたいわけでも、
悪になりたいわけでもない。

ただ、
家族と一緒に幸せに暮らしていきたい。

それだけの想いで突き進んでいる。

このような「鉄華団」は、従来のガンダムシリーズの正義の側からすれば、むしろ悪党(海賊)として、淘汰される側の人間達だろう。

(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

そんな彼ら「鉄華団」の物語を描いた意欲的な作品が、この『鉄血のオルフェンズ』だ。

 

これを象徴するのが、
主人公の『三日月・オーガス』が乗る機体。

「悪魔」の名を冠した、
『ガンダム・バルバトス』。

(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

このネーミングからして、既に過去のガンダム作品とは一線を画してるよね。

 

さらに、「ニュータイプ」と呼ばれる人物が一切出てこない、というのも本作品の特徴だ。

そもそも『鉄血のオルフェンズ』自体が、
ガンダムの正史とは違うオリジナルの世界線なんだよね。
(=「宇宙世紀」のストーリーではない)

代わりに、主人公の三日月のような、阿頼耶識あらやしきシステム」っていう、人工手術を受けた人間が登場する。

では、「阿頼耶識あらやしきシステム」とは、
一体どんなシステムだろう?

阿頼耶識あらやしきシステム」とは??

この「阿頼耶識あらやしきシステム」の存在自体が、主人公達の住む火星社会の象徴ともなっているね。

阿頼耶識あらやしきシステム」に適合した人体は、
人間離れした知覚を発揮でき、
強力な戦闘員として活躍することができる。

いわゆる「ニュータイプ」は、生まれながらにその能力があったり、特殊な環境で育てられたりしたことで手に入れた能力を持つ人だけど、

阿頼耶識あらやしきシステム」の能力は、リスクの高いギャンブルの果てに手に入れた、偶然の産物。

(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

人を人と思わない技術によって、カラダの脊髄に無理矢理金属端子を埋め込んで、パイロットの神経と機体を物理的に直結させる。

そして、ナノマシンによって高められた空間認識能力と合わせることで、脳内のみで外部情報の処理を可能にし、高い操縦性能を引き出すシステム、それが「阿頼耶識あらやしき」だ。

ガンダムシリーズで言う、
強化人間の類だね。

勿論、「阿頼耶識あらやしき」はそんな粗削りの技術だから、手術の成功率は高いとは言えない。

またこの手術は、
ナノマシンがカラダに定着しやすい、
成長期の子供しか受けることができない。

加えて、手術に失敗することは、
すなわち死を意味している。

(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

でも、
ゴミ同然に扱われる子供達にとっては、
この阿頼耶識あらやしきこそが生きるための希望。

(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

阿頼耶識あらやしきにもし
自分のカラダが適合できれば・・・、

『今までゴミとしてしか
見られなかった自分が、役に立てる』

『自分の存在意義ができる』

『自分は生きていてもいいっていう、
実感が持てる』

『死なせたくない仲間を、
    死なせずに済むかもしれない』

こうした子供達の純粋な想いと、
劣悪な社会環境が絡まり合って、
三日月を始めとした多くの子供たちが「阿頼耶識あらやしき」の手術を受けている、
というのが「火星」の実情だ。

 

その対比として描かれているのが、
「地球」。

(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

『カラダに異物を埋め込むなんて…
オェェ…』
という、ガエリオの反応が象徴的だね。

この時代、「地球」は「火星」よりは幾分マシな文明になっていて、人は人として扱われるべきであり、機械と同化するようなことは許されていない。

つまり「阿頼耶識あらやしき」は、
「非人道的としてタブー」となっている。

ちなみに、今生きている僕らが住む地球でも、カラダの機械化・義体化テクノロジーはどんどん発展していってるよね。

阿頼耶識あらやしき」とまでは言わないけれど、
『鉄血のオルフェンズ』でいう「火星」のような世界観に、もしかしたら今の地球は向かっているのかもしれない。

「鉄華団」とはなんだったのか??

「鉄華団」のメンバーが所属していた、
民間警備会社CGS。

そこの先輩や大人達は、皆カラダは大きいが、中身や頭脳は子供のそれだった。

「名探偵コナン君」の
逆バージョンを想像してみてほしい。

自分達の利益しか考えない、
保身の塊のような人達。

そんな大人達と対比するかのように、仲間(戦友)想いのチームが「鉄華団」だ

生まれが悪く、酷い環境で育ってきたという背景もあるけれど、自分個人の命を守る重要性よりも、戦友、つまりは「鉄華団」を守ることを皆が優先する組織。

「鉄華団」という、「一つのカラダ」を
イメージすると分かりやすいね。

オルガが「頭脳」、三日月が「心臓」となり、他の臓器や手足として、団員達が各々の持ち場で連携して動く。

例えば、ある臓器がケガをしたり危険な時には、即座に救援に向かって、止血したり応急処置をする。

だがそんな「鉄華団」でも、ただ唯一、考える機能である「頭脳」だけは、オルガに完全に一任されていた。

仲間の誰にも止血や応急処置をしてもらえない立場となり、孤高なオルガ。

だけど同時に、自分が、皆を引っ張っていく一番の適役者だとも理解していたよね。

(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

『あの目に映る俺は、いつだって最高に粋がって、カッコいいオルガ・イツカじゃなきゃいけねぇんだ』

このセリフからも、オルガがこの事を嫌なほど自覚し、痛感していたことが察せられる。

ちなみに後述するけれど、
『鉄血のオルフェンズ』の大きな軸の一つとして、「教育」があるんだよね。

「鉄華団」のほとんどのメンバーは、
孤児やヒューマンデブリ出身ゆえに、
大人から教育を受けたことがない。

けれどその中で唯一、
教育を受けていたメンバーがいた。

それが、あの独特なゆるキャラぶりが可愛らしい、『ビスケット・グリフォン』。

(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

ビスケットは「鉄華団」の中でもただ一人、オルガの決定に異を唱えることが度々あったよね。

でも、そのほんわかしたキャラクターから、
唯一オルガに異を唱えても空気を乱すことのない、稀有な人物だった。
(大人のメリビットさんが助言をしても、基本的に誰も聞く耳を持たなかった。)

オルガが猪突猛進に突き進む「エンジン」なら、ビスケットは「鉄華団」の「ブレーキ」であり、ストッパー。

「鉄華団」というカラダを、円滑に循環させていた陰の立役者は、実はビスケットだったんだ。

その彼を、
「鉄華団」は物語の中盤で失ってしまう。

 

そして、ここからノーブレーキで最終回まで駆け抜けた「鉄華団」の勢いは、まさに「そうなるべくしてなった」、と言っていいだろう。

少し話が逸れたけど、
「鉄華団」にとってのビスケットの喪失は、次のことを意味していると思う。

「教育」という一滴が失われると、
組織は暴走し、崩壊してしまう。

オルガの「頭脳」の代わりをどんなにやりたいと願っても、他の団員にはそれは担えなかった。

 

『何が正しいのか?』

『何を考えればいいのか?』

『広く観たら、自分達は
どこの位置にいるんだろう?』

『この社会の構造は、
そもそもどうなっているのだろう?』

 

そういうことを考えるには、物事を考えられるようになるための「教育」が絶対に必要だ。

だから、「教育」を受けていない人間が見ることのできる世界は、どうしても限られてしまう。

クーデリアを始め、敵ですらも、この「鉄華団」の問題点を多くの人が作中では指摘していたね。

「鉄華団」が最期にあのような結末を迎えた根本原因は、実は「教育の欠如」にあったのではないか?

この「教育」という視点は物語中の色々な所に出てくるから、幾つか代表的なものを見ていくよ。

命運を分けたもの

『マクギリス』と『ガエリオ』

仲間想いの「鉄華団」とは対照的に描かれているのが、マクギリスだ。

幼少期に、ギャラルホルンで権力を持つファリド家に引き取られるも、男娼としての生活を強要され、心に深い傷を負う。

そのマクギリスの壊れかけた心を救ったのが、あの厄祭戦を治めた、『アグニカ・カイエル』の伝説だったよね。

マクギリスはこの時、その「個の力」で圧倒する伝説に、希望を垣間見てしまう。

アグニカ・カイエルの魂が宿ると言われる「ガンダム・バエル」にのみ可能性を見出し、
人に頼ることを辞め、感情を捨て、絶対的な力に固執し、伝説を信仰することを選んだ。

そして現行のギャラルホルン体制を転覆させるために、ありとあらゆる人間関係を利用して、旧友のガエリオやカルタを亡き者にしたのは、ストーリーの通りだよ。
(ガエリオは生きていたけどね)

一方で、ガエリオは何一つ不満のない裕福な家庭に育ち、
何のてらいもなく感情を溢れさせ、
どんなに裏切られたとしても、
人を信じることを決して諦めなかった。

(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

この両者のすれ違いが終始描かれる中、
死ぬ間際、マクギリスは『俺の顔を見ろぉぉおお!』と叫ぶガエリオに、その心の内を初めて打ち明ける。

(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

『言われずとも見えているさ…。いや、見えていながら、見えないフリをしていた…。』

『幸せに、「本物」と「偽物」があるのか?』

彼はとっくの昔に、カラダで感情を感じることを辞めてしまっていた。

肉感のない、「幸せ」というただの浮いた言葉しか理解することができないマクギリス。

彼は「感情麻痺」になっていた。

もし悲しみや怒り、喜びといった感情の分からない人間が組織のトップに立ったら、どうなるだろう?

人間は、「合理性」では動かない。
「感情」で動く生き物だ。

きっと、望むにしろ望まないにしろ、恐怖をベースにした統治でしか、ギャラルホルンを束ねることはできなかっただろう。

どんなに優れた能力があったとしても、その能力は使い方次第で、薬にも毒にもなる。

統治者にはどんな能力よりも、人としての
感情(=ぬくもり)が必要不可欠だ。

歴史にIfは存在しないけれど、
マクギリスが信仰を辞めて、人を信じる感情を取り戻し、大人にも心を許し、
ガエリオやカルタと協力してギャラルホルン体制を変えようとしていたら?

マクギリスの政敵であったラスタル・エリオンでさえも、実はマクギリスの酷い幼少期の背景を踏まえて、彼と接していたよね。

遥かに少ない犠牲で改革を進める道があったのかもしれないと思うと…
悔やんでも悔やみきれないね。

『クーデリア』と『鉄華団』

クーデリアと「鉄華団」は同じ子供ではあるけれど、教育の程度の差が描写されるシーンが度々あるよ。

(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

序盤では、「鉄華団」が置かれた状況を目の当たりにして、理想だけでは現実は何も変えられず、
所詮今まで学んできたものは机上の空論、頭の中だけの世界だったと、
打ちひしがれるクーデリアが描かれる。

けれど、三日月を始めとする「鉄華団」との出会いやその生き様から、
人のため、仲間のために生きること、
「自分の命よりも美しいもの」を学び、
クーデリアは生きる姿勢を少しずつ修正していく。

でもこれは、
富裕層出身で既に最低限の教育を受け、
また世の中のことに目を向けようと、
常日頃から意識していたクーデリアだからこそ出来ることだったと思う。

勿論、「鉄華団」のメンバーは、とても世の中のことを気にしていられる境遇じゃない。

警護という生きるか死ぬかの仕事を日々している中で、今日も誰か仲間が死んでしまうかもしれない可能性と、向き合い続けている。

一日一日を生きることに必死だ。

(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

クーデリアが「鉄華団」の面々に文字の書き方を教えるシーンは象徴的で、
恩のある「鉄華団」のメンバーに向けて、
クーデリアがせめてもの想いから始めた、
自分にできる「教育」だったね。

『三日月』と『ジュリエッタ』

三日月とジュリエッタは、共に孤児出身。

そんな彼らの命運を分けたのは、
やはり指導者の有無だと思う。

ジュリエッタには、尊敬する指導者であるラスタルが常に傍にいて、日々学ぶことの多い生活を送っていた。

一方で三日月は、
尊敬できる大人に出会うことができなくて、
結局、誰からの教育も受けることはなかった。

様々なことを多角的に学び、見識を広げながら自分の歩むべき道を決めていったジュリエッタ。

自分の人生を自分で決めるべきという想いだけは備え、オルガに頭脳を預け、その通りに動くことを決めていた三日月。

この人から教育を受けたいと思える人、
尊敬する人に出会えたかどうか
が、
ギャラルホルンと対峙するに至ったそれまでの経緯も含め、二人の命運を分けたんだね。

(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

最終的に、三日月の乗る『ガンダム・バルバトス』は、ジュリエッタの量産機に敗北してしまう。

これは、マクギリスの信仰するアグニカ・カイエルの伝説(神話)が、書き換えられた瞬間だった。

伝説を作った「阿頼耶識あらやしき」を搭載するガンダム自身が、今度は悪魔(=バルバトス)と化し、量産型機体を操る、出自も良くない孤児出身のただの女性に倒される。

ジュリエッタは、非人道的な「阿頼耶識あらやしきシステム」を終わらせる、アイコンだったんだね。

(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

だってこの戦い以後、災祭戦後300年間続いた世界線が、少しずつ変化を始めていくことになるんだから…。

「鉄華団」なき後の世界

ダインスレイヴという、チート級の圧倒的戦力に葬り去られる、「鉄華団」の面々。

歴代のガンダムなら、
『こんな絶望的なタイミングでガンダムが覚醒!』みたいなことも全然あるのに、『鉄血のオルフェンズ』では、そんなご都合主義は一切なし。

圧倒的な戦力差を前に、
「たどり着くべき場所」へは到達できなかったように見えた「鉄華団」だったが。。。

(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

「鉄華団」の少年少女達は、戦わなくてもいい世界を求めて、戦いに身を投じていった。

マクギリスは、「誰にも等しく権利を与えられる世界」を造ろうとしていた。

その一連の動きや行動、そして想いを見ていたからこそ、ラスタル・エリオンは、火星の代表となったクーデリアと、『ヒューマンデブリ廃止条約』を結んだんだ。

ヒューマンデブリのような、世間に認められることのない人が生まれてしまう構造があるからこそ、

少年少女が非人道的な「阿頼耶識あらやしき」の力を借り、戦いに身を投じていく負の連鎖が断ち切られない。

このことを、
彼は痛いほど分かっていたんだね。

ちなみに、ラスタル・エリオンは、
登場人物の中で唯一まともな大人だ。

彼は描写的には悪役に見えるかもしれないけれど、多角的に見れば、ギャラルホルンという組織を用いて、世の中を良い方向へ向かわせようとする健全な政治家。

そのラスタルが、「鉄華団」やマクギリスに終止符を打つことになったのも確かだけど、
同時に、彼らの想いを汲み取り、彼らが望んだ世界への一歩の始まりになったのも、また確かなこと。

マクギリスが変えようとしたギャラルホルンも、ラスタルやジュリエッタの活躍で、構造改革がされていったよね。

三日月やオルガがたどり着こうとしていた場所は、「鉄華団」がなくなったその先にこそ、用意されていた場所だったんだ。

でも、

『もし「鉄華団」のメンバーに教育をしてくれるまともな大人がいれば…?』

『もし、マクギリスの抱えた闇を跳ねのけられるような、ぬくもり溢れる人が彼の傍にいたら…?』

彼らは生きながらにして、ラスタルの作っていく新しい景色を共に見ることができたかもしれないよね。

(引用:©創通・サンライズ・MBS / 出展元:バンダイチャンネル

終わりに

まだまだ書きたいことが沢山あるっっ!

けれど、僕が感じた『鉄血のオルフェンズ』の要点は、やっぱり「教育」の軸が大きかった、というのは改めて伝えておきたいかな。

人は、「教育」でしか変わらない。

それは実際に、
僕が生きている上で肌で感じている体感だ。

でも教育っていうのは、
ただの「情報」とは違う。

知識も勿論あるけれど、感情の広さを学んだり、それを実際に言葉だけでなく体現することだったり、「人」について学ぶことが教育の軸にあるのだと、僕は教わった。

マクギリスの感情麻痺も、
全然他人事だと笑えない。

ここ数日で、感動や感激をした回数が何回あるか、ちょっと数えてみてほしいんだ。

恐らく、
数える程しかないんじゃないだろうか?

それくらい、
僕らは鈍感なカラダになっている。

人が当たり前に感じるはずのことを、自然と感じられないカラダに、少しずつ、だけど確実になってしまっている感じがする。

どんどん道具は発展して、
便利な世の中になっているはずなのに、
何故か、どんどん素直になれない息苦しい
社会になってしまっている気がする。

阿頼耶識あらやしきシステム」は、
人を人と思わない技術だった。

今僕らの身の回りにある、
スマホやパソコンはどうだろう?

その答えは、この先にある。

今の僕らが生きる世界線は、『鉄血のオルフェンズ』でいう「地球」か「火星」の、果たしてどちらに向かっているのか。

ここから先は、自分の目で、耳で、感覚で、実際に確かめてほしい。

あわせて読みたい

無料メンバー登録で
SONKYOZINEの仲間と遊べる
”秘密基地”に集合!!!

現在のメンバー数 2013
キミが本当に知りたいこと、キミが今困っていること、その違和感の全ての答えは、この向う側にある