伝説のアニメ、美少女戦士セーラームーンあらすじ 相似形で時空を超える物語解明(その2)

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↓前回の記事はこちら↓

伝説のアニメ『美少女戦士セーラームーン』あらすじ 相似形で時空を超える物語解明(その1)

 

月~の光~に導か~れ~♪

何~度も~♪めぐ~り会う~♪

 

さてさて、前回の記事では、『美少女戦士セーラームーン』の主な舞台となる3つの時空(遥か太古、20世紀の現代、そして千年後)において、それぞれの主な登場人物を紹介した。

 

思いのほか複雑な世界観や、予想だにしなかったあのキャラクターの設定に、驚かれた方も多かったのではなないだろうか?

(個人的に驚愕したのは、ちびうさが実は900歳近い年齢だということと、タキシード仮面があの格好をしている理由が、「特になかった」ということ)

さてここからは、その世界観やキャラ設定を元にして、物語の第1部~第5部について、それぞれの大まかなストーリーを、

前回テーマに話した「相似形による生まれ変わり」「記憶の想い起こし」を基軸に紹介していこう。

ちなみに、原作漫画と旧アニメ版では、一部ストーリー展開に大きな違いがあるが、ここではなるだけ原作漫画に沿った形で紹介させていただこうと思う。

※以下の画像の引用元は、いずれも『美少女戦士セーラームーン 完全版(1)~(10)』より。

 

第1部(『美少女戦士セーラームーン』)あらすじ


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(1)』)

物語の始まりとなる第1部は、「過去」「現在」の記憶、因縁をめぐる物語。

 

20世紀末の現代、東京に暮らす普通の女子中学生、月野うさぎはある日、額に三日月マークのある、言葉を話す黒猫ルナと出会う。

ルナから渡された変身ブローチを身につけ、美少女戦士セーラームーンへと変身したうさぎは、身の周りで起きる、「人でない化け物(妖魔)」による怪事件の数々を解決し、妖魔を倒していく。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(1)』)

その中で、同じくセーラー戦士として覚醒したセーラーマーキュリーセーラーマーズセーラージュピター、そして最初に戦士として覚醒していたセーラーヴィーナス(セーラーV)たちと仲間になっていく。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(2)』)

またその一方、ちょこちょこうさぎが出くわす、ちょっと意地悪なエリート高校生地場衛(ちばまもる)と、セーラームーンがピンチの時に現れる「謎の」仮面にタキシード姿の男、タキシード仮面


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(1)』)

うさぎと衛の二人は、はじめこそ反目し合っていたが、やがて少しずつ距離を縮めていき、タキシード仮面の正体が衛だとわかったことにより、互いにますます惹かれ合い、同時に不思議な”なつかしさ”を覚え始める。

 

そうした人間模様が絡み合う中、ルナからうさぎ達に告げられた、セーラー戦士としての「使命」とは、地球に転生したかつての月の王国『シルバー・ミレニアム』のプリンセス、プリンセス・セレニティを見つけ出し、護ること。

 

また、クイン・ベリル率いる敵組織であるダーク・キングダムの正体と、その目的(かつて北極に封印された真の支配者クイン・メタリア復活のため、月の王国の秘宝で無限の力を持つ幻の銀水晶を手に入れること)も徐々に明らかになっていく。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(1)』)

ますます激しくなる戦いの最中、ダークキングダムの幹部からセーラームーンに放たれた不意の一撃。

絶体絶命かと思われたその時、

「あいつは俺が守る!”今度こそ”」

と、とっさにセーラームーンをかばい、瀕死の重傷を負うタキシード仮面。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(2)』)

その時、彼は太古の地球国の王子エンディミオンとしての「過去の記憶」を想い出し、同時にうさぎ=セーラームーンも、自身こそが月の王女プリンセス・セレニティの生まれ変わりであることを想い出す。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(2)』)

記憶と同時に、かつてのプリンセスとしての姿も取り戻したセーラームーン、それに呼応するように他の四人のセーラー戦士たちもまた、うさぎ=セーラームーンこそがプリンセス・セレニティその人であったこと、そして再びプリンセスを護るためにこうして地球に転生してきた、自分たちの使命を想い出した。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(2)』)

しかしうさぎは同時に、かつて月の王国と地球の争いに巻き込まれた際、エンディミオンが自身をかばって目の前で命を落としたという、胸が張り裂けんばかりの悲しい記憶も想い出す。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(2)』)

そして今、また目の前で同じように繰り返された悲劇に涙を流した時、その雫は『幻の銀水晶』へと姿を変え、そこから放たれた光がタキシード仮面の胸へと吸い込まれ、命をつなぎ止めた。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(2)』)

しかしその瞬間、タキシード仮面はダークキングダムに連れ去られ、洗脳を受けてしまう。

 

一方、ダークキングダムを倒す手がかりを求めて、月面にある、かつての月の千年王国の廃墟へと降り立つセーラームーンたち。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(2)』)

そこでプリンセス・セレニティ=うさぎのかつての母であったクイーン・セレニティのホログラムから、月の王国が滅びた真実、ダークキングダムとクイン・メタリアの正体を知らされる。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(2)』)

そうしたクイーンからの道しるべと新たな武器、そしてあたたかい”ぬくもり”を与えられたうさぎ達。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(2)』)

そして遂に、北極圏の地下深くにあるダーク・キングダムの本拠地に乗り込み、最終決戦へ挑む。

 

洗脳を受けたタキシード仮面との激しくも悲しい戦いの中、セーラームーンの、自身の命を省みない捨て身の行為により、ようやくタキシード仮面の洗脳を解くも、ともに倒れてしまう二人、

 

 

それをきっかけに二人を包み込み完全体へと成長する幻の銀水晶、

それを丸ごと取り込み、遂に復活を遂げてしまうクイン・メタリア、


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(2)』)

増大するクイン・メタリアの闇に覆い尽くされる地球とそれに心を侵される人々、

取り込まれたセーラームーンとタキシード仮面を取り戻すため、命を投げ出して最後の一撃を放つセーラー戦士達。

 

そうした中、取り込まれたクイン・メタリアの中で目覚めたセーラームーンは、その闇の力の大きさに絶望し、諦めそうになるも、幻の銀水晶の力で目覚めたタキシード仮面にはげましを受ける。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(2)』)

そして、遂に幻の銀水晶の力で「偉大なる月の力」を覚醒させ、その白い光の力でクイン・メタリアを完全に葬った。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(2)』)

こうしてうさぎ=セーラームーンと、その銀水晶による新たな「癒しの力」で無事によみがえったセーラー戦士たちは、戦いを終え、平和な日常へと帰っていった。。。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(2)』)

 

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さて、第一部のざっくりしたストーリーはこんな感じなんだけど、原作を読んでみてまず感じたのは、

やっぱり連載当時、1990年代の時代感だ。

 

うさぎ達の日常に出てくるアイテムも、ポケベルだったり、レンタルビデオ店だったり、物語のキーとなる舞台の一つであるゲームセンターだったりと、

90年代当時の、今の若い子にはたぶん伝わらないんじゃ?っていうアイテムやスポットがたくさん登場している。

 

日常で身近に起こる怪奇事件なんてのも、あの90年代独特の「暗さ」を象徴していて、実際に体験した人間としては当時の空気感が思い出されてくるところ。

 

『セーラームーン』は実は、ジャンルでいうと「ダークファンタジー」に分類されるみたいで、

セーラー戦士たちやルナ&アルテミス、ちびうさのような、女の子受け抜群の可愛いキャラクターたちと、そのすき間に滑り込む、影があるけど魅力的な敵キャラクターたち、そして時空を越えたプリンセスと王子による、純度100%のミラクルッロッマンッス~♪が、当時の時代感ともマッチして、幅広い世代の心を鷲掴みにしたのかもしれない。

 

第2部(『美少女戦士セーラームーンR』)あらすじ

続く第二部は、「現在」「未来」を往き来する物語。

 

平和が訪れたある日、うさぎと衛が公園でキスをしようとした所に、上空から謎の少女が降ってきた。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(2)』)

顔や髪型がうさぎとそっくりで、自らを『うさぎ』だと名乗るその少女『ちびうさ』は、出会うや否や、うさぎに幻の銀水晶を渡すよう迫る。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(2)』)

うさぎの家族の記憶を操作し、「妹」としてうさぎの家に入り込んだちびうさに困惑するうさぎや衛たち。

そんな中、うさぎ達セーラー戦士の日常に再び迫るブラック・ムーンと名乗る新たな敵の影と、相次ぐUFOの目撃情報。

そして、なんとマーズ、マーキュリー、ジュピターの3人が、ブラック・ムーンの手にかかり、黒い円盤でどこかに連れ去られてしまった!


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(3)』)

ちびうさへの疑いが晴れない中、遂にちびうさの口から明かされたのは、彼女が実は30世紀のクリスタル・トーキョーからやって来た未来人だということ。

そして、謎の大爆発によって壊滅寸前のクリスタル・トーキョーを救うため、幻の銀水晶を持つセーラームーンに助けを求めてやってきたのだということ。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(3)』)

仲間のセーラー戦士たちを救い出すため、また事件の真実を知るため、ちびうさと共に30世紀の未来に向かうセーラームーンとタキシード仮面、ヴィーナスの3人。

未来へと向かう途中、過去と未来をつなぐ『時空の扉』にて、「誰もその姿を見たことのない孤独な時間の番人」であり、ちびうさにとっては「唯一の友達」でもあるセーラープルートと出会う。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(3)』)

そして、30世紀へとたどり着いた。

 

30世紀のクリスタル・トーキョーの中心であるクリスタル・パレスで彼女らが出会ったのは、

タキシード仮面の1000年後の姿、キング・エンディミオンだった。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(3)』)

そして彼の口から、クリスタル・トーキョーの統治者が、幻の銀水晶の力で不老長寿となったうさぎの1000年後の姿ネオ・クイーン・セレニティであり、彼女は現在、爆発の瞬間にクリスタルに包まれたまま眠り続けていること、

キング自身も今は幽体の状態で体は眠り続けていること、

そしてちびうさの正体が実は、クイーンとキング、すなわちうさぎと衛の未来の娘である『うさぎ・スモール・レディ・セレニティ』だという、衝撃の真実を明かされる。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(3)』)

また、『ブラック・ムーン』の正体が、幻の銀水晶により全人類が不老長寿となった地球社会を「宇宙人による支配」「堕落」として否定した一族であり、彼らが地球を手に入れるため、強力なマイナスエネルギーを放つ太陽系第十惑星ネメシスを乗っ取り、その惑星に眠る強力なマイナスエネルギー源『邪黒(じゃこく)水晶』が打ち込まれたことが、クリスタル・トーキョー崩壊の真実だったことも。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(3)』)

その後うさぎ=セーラームーンは、ブラック・ムーン一族の王子プリンス・デマンドと、その背後で支援する謎の予言者ワイズマンによって連れ去られ、敵の本拠地である惑星ネメシスで目を覚ます。

プリンス・デマンドから彼らの計画の全貌と、彼自身のネオ・クイーン・セレニティへの歪んだ所有欲まみれの愛情を告白され、強引に唇を奪われてしまったうざぎは、

それでもなんとか変身し、眠りについているネオ・クイーン・セレニティの力を借りて幻の銀水晶のパワーを解放し、同じくネメシスに幽閉されていたマーズ、マーキュリー、ジュピターらを無事救出&脱出に成功した。

 

だが一方ちびうさは、母親であるネオ・クイーン・セレニティが意識を失ったのは自分のせいだという罪悪感と、それを怖くて誰にも打ち明けられない孤独感に苛まれ続けていた。

そうして自分で自分の居場所を失っていたその心の隙をワイズマンにつけ入られ、暗黒の女王ブラック・レディとして目覚めてしまう。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(4)』)

また、ちびうさを一人追っていったタキシード仮面もまた、ブラック・レディ=ちびうさの独占欲を満たすための存在として洗脳される。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(4)』)

そして、遂にその支配者としての本性を露にしたワイズマンは、クリスタル・トーキョーに2発目の邪黒水晶を打ち込み、クリスタル・トーキョーはさらに崩壊を加速させていく。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(4)』)

駆けつけたセーラームーン達、そこに立ちはだかるワイズマンとブラック・ムーン、そしてブラック・レディと洗脳されたタキシード仮面。

 

ちびうさとタキシード仮面、二人を元に戻そうと戦うセーラームーン達、そしてその中で迎えた、あわや世界そのものが崩壊するという大ピンチ。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(4)』)

その危機はセーラープルートの「時を止める」能力により寸前で免れるも、

覚悟の上で自身の「最大の禁忌」を犯したプルートは、その代償に命を落としてしまう。

 

そのプルートの姿にタキシード仮面とちびうさはようやく正気を取り戻した。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(4)』)

そして、唯一の友達であるプルートを失ったちびうさは、その悲しみにより激しく体の奥底からゆさぶられ、


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(4)』)

遂にクイーンの力を受け継ぐ新たな戦士、セーラーちびムーンへと覚醒する。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(4)』)

悲しみに暮れるちびうさの姿を見て、怒り心頭のセーラームーン。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(4)』)

黒幕ワイズマンをその光の力で撃ち破るが、その消滅に巻き込まれ、タキシード仮面もろとも惑星ネメシスの星域に跳ばされてしまう。

 

そんな中、ちびうさの覚醒により、眠りから目を覚ましたネオ・クイーン・セレニティとキング・エンディミオン。

二人はちびうさを労い、セーラームーンと一緒に戦ってほしいと告げ、励ましを受けたちびムーンはセーラームーンの元へと向かう。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(4)』)

 

ネメシスの星域で惑星ネメシスそのものと同化したラスボス、ワイズマンと対峙し、改めて互いへの信頼と愛を確かめ合うセーラームーンとタキシード仮面、


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(4)』)

そしてそこにちびムーンも合流し、セーラームーンとちびムーン、二人の合わせ技により、遂にワイズマンをネメシスもろとも消滅することに成功した。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(4)』)

ネメシスが消滅したことで甦ったクリスタル・トーキョーの街と人々、役目を終えて20世紀へと帰ろうとするセーラームーンたち。

しかし、時の扉から帰ろうとした直前、1000年前の自分=セーラームーンに一目会って、お礼が言いたかったというネオ・クイーン・セレニティは、

その「例え歴史が変わってしまっても」会いたいという抑えきれない思いにより、二人は遂に感動の対面を果たす。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(4)』)

そうして無事20世紀の東京に戻ったうさぎたち。

翌朝、あらためて30世紀に帰るという”ちびうさ”とうさぎは、ようやく素直に和解し、別れに涙し合う。

初めて会った公園でうさぎと衛に見送られて30世紀に旅立つちびうさだが、なぜかすぐに再び空から戻ってきた。

なんと、ネオ・クイーン・セレニティの公認で、20世紀にて戦士として修業を続けることにしたという。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(4)』)

うさぎたちのにぎやかな日々は、まだまだ続いていくのであった。

 

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第2部においても、第一部と同様、UFOブームや超能力ブームなど、時代を反映した物語設定が見られるよね。

また、第1部では敵のボス、クイン・ベリルが実はエンディミオン(=タキシード仮面)に密かに恋していたように、第2部でもブラック・ムーン一族の王子プリンス・デマンドが実はネオ・クイーン・セレニティ(=セーラームーン)に歪んだ愛情を抱いていたり、


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(4)』)

また洗脳されたブラック・レディ(=ちびうさ)が衛への所有欲を爆発させたり、

逆にそもそもうさぎが衛への独占欲でちびうさに嫉妬してたりと、


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(3)』)

愛情とそれゆえの嫉妬、憎しみが物語の一つのテーマになっていることも見逃せない。

 

また、これも第一部と共通する要素だが、「月の人々」と、その不老長寿や地球への干渉を拒絶し、嫉妬する「地球の人々」という構図も、『セーラームーン』のモデルにもなった『かぐや姫』をはじめ、太古から様々な神話とのかさなりを感じさせるね。

 

そして、なんと言ってもこの第2部で目を引くのは、キザにバラを投げるだけかと思っていたタキシード仮面が実は、セーラー戦士にも劣らない戦闘力を発揮すること。

キング・エンディミオン(=未来の自分)から授けられたその必殺技の名は、


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(3)』)

…うん、カッコいい。

 

第3部(『美少女戦士セーラームーンS』)あらすじ


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(5)』)

第3部は、空間を隔てた遥かなる「距離」と、それを越える想いと野望が生み出す物語。

日常に戻ったうさぎ達の周りで起こり始める新たな異変。

埋立開発の中心である『三角州』エリアと、その中央にたたずむ話題のエリート名門校『無限学園』、さらにその周りで起こる、女生徒が突如、怪物となって人を襲う「先祖返り」事件。

そしてうさぎ達の前に姿を現す謎の二人組、無限学園のエリート高校生天王はるか海王みちる

怪物事件の正体は、異界の扉をこじ開けて、地球の中でも特に強大なパワーに包まれた場所、無限学園のある『オメガ・エリア』へと舞い降りた、旧世界の存在であるマスター・ファラオ90(ナインティ)と、彼が地球で自身の「器」としての体を手に入れるための組織『デス・バスターズ』によるものだった。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(5)』)

既に滅んで「重力の墓場」と化した故郷『タウ星系』よりやってきたマスター・ファラオ90は、地球に来て出会ったマッド・サイエンティスト土萌創一(どもえそういち)教授の手を借り、自身が肉体(「器」)を手に入れるための実験と、人間の体から生体エネルギーである「聖体(オスティ)」を手に入れるため、土萌教授が運営する無限学園の生徒達に「卵」を植え付け、実験が失敗して「先祖返り」を起こしてしまったのがダイモーンと呼ばれる怪物だった。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(5)』)

無限学園に巣食うデス・バスターズとの戦いの中で邂逅を果たしたセーラームーンたちと、はるか、みちるが変身した新たなセーラー戦士ウラヌスネプチューン


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(5)』)

また、土萌教授の娘であり、ちびうさが偶然出会い、運命的な絆を感じる謎めいた少女土萌ほたる


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(5)』)

ウラヌスとネプチューンは、それぞれが武器として『魔具(タリスマン)』を持っており、

この二人とレイ(マーズ)、衛、さらにデス・バスターズまでもが、

「『3つの魔具(タリスマン)』によって”破滅に導く光”が目覚める」

という共通の予言を受け取っており、皆がその復活を恐れていた。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(5)』)

 

せっかく出会えたものの、「お前達と一緒に戦うつもりはない」とセーラームーンたちとの共闘を拒むウラヌスとネプチューン。

しかしやがて、かつてブラック・ムーン一族との戦いで命を落とし、現代に冥王せつなとして転生していたセーラープルートが記憶を取り戻し、現代でも戦士として覚醒する。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(5)』)

さらにセーラームーンが新たなアイテム『伝説の聖杯』にセーラー戦士達の力を結集させ、スーパーセーラームーンへと変身した時、


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(5)』)

その姿を見たウラヌス、ネプチューン、プルートら外部太陽系戦士たちとマーキュリー、マーズ、ジュピター、ヴィーナスら守護戦士たちの間に和解が生まれ、ついにウラヌス、ネプチューン、プルートの口から、彼女たちの目的と真相が語られる。

 

それは、かつて月にシルバー・ミレニアムが存在した時から、外部太陽系戦士たち3人は、遥か遠い場所で外部からの侵入者と戦い続け、シルバー・ミレニアムを孤独の中で護り続けてきたこと、


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(5)』)

かつてシルバー・ミレニアムが滅んだ際も、その様子を遠くから見守ることしかできなかったが、

その時、なぜか彼女らの持つ3つの魔具(タリスマン)が共鳴をはじめ、それによって破滅をもたらす沈黙の戦士セーラーサターンを召喚してしまったこと、


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(5)』)


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(5)』)

召喚されたサターンが「沈黙の鎌」を振り下ろした時、シルバー・ミレニアムも含め、”すべて”が終わりを迎えたこと、


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(5)』)

そしてウラヌス、ネプチューン、プルートがこうして現代に転生し、

「『3つの魔具(タリスマン)』によって”破滅に導く光”が目覚める」

の予言を受け取った今、再びサターンの復活と世界の破滅が近づいており、それを阻止することが自分たちの目的だということだった。

 

そしてさらに告げられた残酷な現実、それは、

セーラーサターンの生まれ変わりが、ちびうさの親友であるほたるだということ、

実はほたるの体は、過去の大火傷の際に父、土萌教授の人体実験でそのほとんどを人工物に置き換えられており、もう長くはもたないこと、

そのほたるがサターンとして目覚めるのを阻止するため、ウラヌス、ネプチューン、プルートの3人は、ほたるを殺すつもりだということ。

他に方法があるはず!と訴えるセーラームーンの声に対し、悲しく首を横に振り立ち去るウラヌスたち。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(5)』)

ちびムーンは3人を止めるためにほたるを訪れるが、ほたるは土萌教授によって過去に体に植え付けられた卵が覚醒し、マスター・ファラオ90の側近ともいえるミストレス9に体を乗っ取られていた。

ミストレス9となったほたるによって、胸の幻の銀水晶ごと「聖体」を抜き取られ、仮死状態となったちびうさ。

ちびうさの命を救うため、ようやく目的を一つにしたセーラー戦士たちは、完全に敵に浸食され、変わり果てた姿となった無限学園ビルへと乗り込む。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)

ちびうさの幻の銀水晶を手に入れ、体内に呑み込んだミストレス9は、その無限のパワーをマスター・ファラオ90に注ぎ続けていたが、ミストレス9の体の中では、わずかに残ったほたるの聖体が、幻の銀水晶に宿ったちびうさの「美しく純粋な魂」を守り続けていた。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)

やがて、注がれた幻の銀水晶のパワーを得て、遂に地球そのものを「器」化する準備を整え、地上に姿を現したマスター・ファラオ90。

既にダイモーンに乗っ取られていた土萌教授を倒したセーラームーンらは、地上に現れたマスター・ファラオ90とミストレス90に対峙するが、マスターファラオはその強大な力により巨大化し、空間を歪ませ海に浸食し続け、止めようがない。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)

また一方でほたるは、ミストレス9の体の中で抗い続けており、ミストレス9が4人のセーラー戦士らの聖体を奪おうとした際、それを命がけで守る。

(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)

ちびうさを含む5人の聖体と幻の銀水晶ごと、ミストレス9の体から抜け出したことにより、ついにほたるはその命の終わりを迎える。

 

幻の銀水晶が戻ったことで意識を取り戻したちびうさ、そこに悲しい別れを告げに来たほたるの聖体、


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)

涙するちびうさは、それでも戦士として戦う決意を胸に旅立つ。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)

そしてセーラームーン達と合流し、セーラームーンと共に聖杯の力でスーパーセーラーちびムーンへと変身した。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)

セーラー戦士たち総結集の力を向けるが、それでもマスター・ファラオは倒せない。

そして、遂にタウ星系への時空の扉が開かれ、地球もろともタウ星系へと持っていこうとする。

 

そんな中、セーラームーンは最後の手段として、伝説の聖杯のパワーもろとも自身のパワーをぶつけるため、意を決してマスターファラオの本体へと身投げした。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)

するとその時、ウラヌスたちの3つのタリスマンが共鳴し合い、遂に沈黙の戦士、セーラーサターンが誕生してしまった。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)

復活したサターンが、その使命に従って静かに『沈黙の鎌』を振り下ろしたことにより、世界は地球もマスター・ファラオ90もろとも、破滅へと向かい始める。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)

世界が終わりに向かう中、セーラームーンを救えなかったことを嘆き悲しむタキシード仮面、ちびうさ、ウラヌスをはじめとするセーラー戦士たち。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)

しかしそんな中、スーパーセーラームーンは生きていた!

 

よみがえったスーパーセーラームーンに対し、

「いつでも終焉とともに希望と再生があるのです。それをもたらすのはあなたです、スーパーセーラームーン」

と告げたサターンは、プルートにタウ星系へのゲートを閉じさせ、自身はマスターファラオごとタウ星系へと旅立ち、地球を守ることでその野望に終止符を打った。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)

 

そして、ネオ・クイーン・セレニティの姿になったスーパーセーラームーンは、その力で街と人々をよみがえらせ、サターン=ほたるもまた、赤ん坊の姿で転生する。

 

ようやく仲間になれたものの、赤ん坊となったほたるを育てるため、3人で旅立つ決意をするウラヌス、ネプチューン、プルートら。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)

涙ながらに3人に別れを告げたうさぎたちは、その後、晴れて高校生となり、新たな日常が始まりを告げたが、

皆既日食をきっかけに、また次なる物語の予感が。。。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)

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第3部は、ウラヌス、ネプチューン、そしてサターンという人気キャラクターが登場する、原作の中でも屈指の人気エピソード。

 

敵のシリアスさもホラー度もパワーアップしていて、特に敵の『デス・バスターズ』に卵を植え付けられた人間が「先祖返り」を起こした怪物ダイモーンの姿は、とても少女漫画の敵とは思えないグロテスクさだ。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)

黒幕ともいえる土萌教授(セーラーサターン=ほたるの父)が、実はとっくに卵を植え付けられていて、既に「人間じゃなかった」ってのも恐ろしいね。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)

また、ストーリーの見所としては、単純な正義VS悪の構図ではなく、セーラー戦士の中でもウラヌスやネプチューンのように目的が一枚岩ではなかったり、

またウラヌス、ネプチューンたちだけでなく、敵であるはずのデス・バスターズもまた、予言に現れる「破滅に導く光(=セーラーサターン)」の復活を恐れているってのも面白いポイントだ。

 

そして、この第3部のエモポイントはなんといっても、ウラヌス、ネプチューン、プルートら外部太陽系戦士たちの、プリンセス・セレニティ=セーラームーンに対する“超遠距離時空恋愛”

特に、それまでクールを貫いていたウラヌスがプリンセス=うさぎへの秘めたる想いを吐露する場面は、それまでのツレない態度とのギャップもあいまって、“ズキュン”されること間違いなしだ。


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(6)』)

さてさて、では続いて第4部、、、と言いたいところだが、また長くなってしまったので笑、今回はここまで。

続きは、また次回!!


(引用元: 『美少女戦士セーラームーン 完全版(8)』)